アメックスのセンチュリオン
2009 年 7 月 6 日 月曜日今回は友人の話である。友人は一部上場企業の課長クラス。
世田谷は田園都市線沿線にご両親と一緒にいわゆる2世帯同居で暮らしている。
生活振りは至って質素で、間違ってもギャンブルにはまったりするようなタイプではない。
その彼の元にある日、アメリカン・エキスプレスから書留が届いたそうだ。
それは厚みはないがけっこうな大きさの小包で、
開封すると黒い三つ折りの書類入れの用な物が出てきた。
重厚なデザインで見るからに高級感のある作りだった。
左右に開くと両側には何パンフレット、そして真ん中のページの、
恭しくもベルベット生地で覆われた部分を開くとそこにはなんと黒いアメックス、
いわゆるセンチュリオンと呼ばれるカードが納められていた。
しかもすでに名前まで刻印されたそのショッピング枠 現金化は電話一本で即使用可能になっているらしい。
今までアメックスのプラチナを使っていた彼にもこれは何かの間違いではと最初は思えたそうだ。
というのもセンチュリオンの実物をそれまで目にしたこともなく、
噂では年間の利用額が最低でも1000万以上でなければインビテーションは届かないと聞いたことがあったからだ。
彼には子供も2人居り、通常のアメックスの利用額は1000万どころか400万にも満たない程度だと言う。
ただし彼の性格としてよほどの必要がない限り他のショッピング枠 現金化を作ったりすることはなく、
またショッピング枠現金化が使える所ではわずか数百円の買い物でも必ずクレジットカードで決済していたと言う。
迷った末に彼はこの貴重なクレジットカードを使うことを見送った。
年会費の高さもさることながら、パンフレットにあったジェット機のチャーターなど一生利用するはずもない。
その年会費は家族のために有効に使う方が得策と決断したようだ。
いかにも彼らしい話であるが、さて万が一私に同じインビテーションが舞い込んだら(その可能性はないが)見栄っ張りの私はその魅了から逃れることからできるだろうかと思わずにはいられなかった。